読書は記憶力がアップするって聞いたことがあるけどなんでだろう…。
今回は『なぜ読書で記憶力がアップするのか』について私の経験やコツも踏まえて解説するよ。
記憶力を上げたい方はぜひ参考にしてね。
読書をすることで記憶力がアップすると聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、なぜ読書をすることで記憶力がアップするのか、具体的な理由はご存知でしょうか。
本記事では、読書が記憶力アップにつながる理由と、読書で記憶力を高める方法について解説します。読書を始めるきっかけになれば幸いです。
読書が記憶力をアップする3つの理由
読書が記憶力をアップする理由を、具体的に3つ挙げてみましょう。
- さまざまな新しい情報や知識と触れ合えるから
- 繰り返し情報処理を行うから
- 想像力や柔軟性が向上するから
では、ひとつずつみていきましょう。
さまざまな新しい情報や知識と触れ合える
読書を通して、私たちはさまざまな新しい情報や知識に触れることができます。新しい情報や知識は、脳にとって未知のものであり、刺激的で記憶に残りやすくなります。
例えば、「恐竜」の本を読んだとします。
恐竜の種類や生態について学ぶことで、脳はいままで自分が持っていた「恐竜」の情報と、本から得られた新しい情報、その情報に関連する他の情報を紐づけながら記憶しようとします。
いままでのの自分の持っていた情報や知識と新たに加わる情報とを紐付ける作業は脳にとっても刺激的で結果的に記憶力アップにもつながります。
繰り返し情報処理を行うから
読書をしていると、繰り返し関連した情報を読むことになります。関連した情報を繰り返し処理することは記憶が定着しやすくなります。
本を読んですぐに忘れてしまうのではなく、繰り返し読むことで、記憶がより深く脳に刻まれます。これは、本を繰り返し読むことで、記憶を思い出す機会が増えるからです。思い出すたびに、記憶はより強固なものになります。
想像力や柔軟性が向上するから
読書では、文字からイメージを膨らませる必要があります。
読書をするなかで作者が描いた世界を想像し、登場人物の気持ちや考えを理解する必要があります。想像力を働かせることで、新しい知識や情報を自分の中に落とし込みやすくなります。
また、さまざまなジャンルや視点の本を読むことで、自分の考え方を広げることができます。柔軟性が高まると、新しい情報を理解しやすくなり、記憶に残りやすくなります。
例えば、異世界を舞台にしたファンタジー小説を読んだとします。この小説では、人間以外の生き物や、人間とは違う文化などが描かれています。
もちろん異世界が舞台なため、文章から世界観を想像するしかありません。読者は、これらの新しい情報に触れることで、自分の考え方を広げることができます。
文章からイメージすることで想像力や柔軟性が高まり、脳が刺激され記憶に残りやすくなります。
読書で記憶力を高めるコツ
読書で記憶力を高めるには、以下のコツを意識することがオススメです。
- 興味のある分野の本を読む
- 繰り返し読む
- 音読をする
- アウトプットする
ひとつずつみていきましょう。
興味のある分野の本を読む
興味のある分野の本を読むことで、集中力が高まり、記憶力が向上しやすくなります。
同じ読書でもその本に興味があるかないかは記憶力にも大きく影響します。
興味のある本であれば、内容を私事ととらえ集中して読み込むことができますし、なにより飽きません。
私自身、読書生活の中で幾度となく一冊読み切ることができない挫折を味わっています。そういったときはやはり興味がない本を読んでいたり、読んでいるうちに「なにか違うな」と感じる本が多いです。
興味のある本はあっという間に読み終えることができ、内容に対する集中力も段違いです。ぜひ興味のある本を読んで記憶力アップを目指しましょう。
繰り返し読む
同じ本を繰り返し読むことで、記憶が定着しやすくなります。
有名なエビングハウスの忘却曲線では、1日置いたあとの記憶保持率は実に26%と言われています。やっとのことで読み終えた本の内容はたった4分の1程度しか覚えていないのです。
記憶を定着するためには、繰り返し読む必要があります。
もちろん、一冊すべてを読み直す必要はありません。目次を読んでみたり、ふと思い出すときに「これってどういう内容だったっけ」と思ったところを読み返しましょう。
思い出す機会を増やすことで記憶力はアップします。
音読をする
音読をすることで、記憶に残りやすくなります。
音読をすると、文章を目で追い、声に出して読み、自分の耳で聞くという、3つの感覚を同時に刺激します。これにより、脳のさまざまな部分が活性化し、記憶に残りやすくなると考えられています。
また、音読では文章を正確に発音するために、漢字や単語の意味を理解し、文章構造を把握する必要があります。そのため、音読は自然と語彙力や読解力が向上し、記憶力がアップすると考えられています。
アウトプットする
読んだ内容を要約したり、人に話したりするなど、アウトプットすることで、記憶が定着しやすくなります。
アウトプットするためには、まず読み込んだ情報を整理し、理解する必要があります。
整理、理解する過程で、重要な情報とそうでない情報の区別や、情報の関連性の理解などが行われます。
例えば、教科書にはさまざまな情報や知識が載っています。これらの情報をそのまま覚えようとすると、どれが必要でどれが不要かわからず頭の中で整理がつかないため、記憶に残りづらくなります。
しかし、要約をしたり人に話すことで、重要なポイントを抜き出して、わかりやすくまとめることができます。これにより、情報が整理されて理解しやすくなり、記憶に残りやすくなるわけです。
読書を通して記憶力が上がった話
私は、もともと記憶力はあまりよくありません。暗記科目は苦手なことが多かったです。しかし、読書を習慣づけることで、興味のある分野限定ではありますが、少し「まし」になったかなと感じています。
興味のある本は繰り返し読むこともありますし、関連した本を読んでみることもあります。
例えば、イギリスに興味があって歴史や文化に関する本を読んでいた時期がありました。イギリスは4つの地域でできた連合王国であり、日本に似た政治体制を持っています。
スポーツの世界でもイギリスはイングランドをはじめとした4つの地域として別々で出場することも多いです。こういった歴史的背景や知識は読書を通して得たものであり、記憶にも定着している部分です。
ただの趣味として読んでいた本ですが、意外なところで「知っていると便利」と感じることもあります。
読書は、記憶力アップに効果的な方法のひとつです。ぜひ、今回紹介したコツを参考に、読書を習慣づけてみてください。
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まとめ
読書は、記憶力アップに効果的な方法です。読書によって脳のさまざまな機能が鍛えられ、新しい情報への触れ合い、繰り返しの情報の処理、イメージの活用が、記憶力向上につながります。
興味のある分野の本を繰り返し読んだり、音読をしたり、アウトプットする機会を増やしたりするなど、読書で記憶力を高めるコツを参考に、ぜひ読書を習慣づけてみてください。
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